まっしろなぬけがら

泥の上に咲いた小さな花

さかな

死んださかなが腐っていく
冷たいところに沈んでいく
まっくらなところに消えていく
誰もいないところで忘れられていく

ちいさな花が咲いている
コンクリートの上で無理してる
傷つきたくないから隠れてる
光も水もないからしおれてる

あたたかい風が吹いていた
土の中で信じてみた
まっくらだったから芽を出した
ただそこにある光に包まれた

死んださかなが行くところ
あたたかい風が吹いていた
ちいさな花が咲くところ
今そこにある光に包まれた