まっしろなぬけがら

泥の上に咲いた小さな花

SERGEY KURYOKHIN『SPARROW ORATORIUM』

玄関先にスズメさんが死んでいた。うわっと思った。通り過ぎてタバコを吸った。タバコを吸いながらスズメさんあそこで死んだのは自分のせいなんじゃないかという思いが少し頭をよぎった。あのままあそこに置いておいたらあそこで腐ってしまう。そんなの見たくないという思いと、あぁスズメさん...という思いが同時に生まれた。

 

埋めてやろうと思った。自分に酔ってるんじゃないかとも思ったけど否定した。使い古しのタオルにスズメさんを包んでいつも行ってる畑に自転車で向かった。タオルで包んだスズメさんはまだ少し温かかった。まだ生きてたら生き埋めだとも思ったけど足がピンと伸びてまったく動かなかったからあのままあそこに置いててもしょうがないと思って畑に向かった。

 

ゴンさんが埋まってる所に石で穴を掘った。夜の畑は不気味で怖かった。タオルに包んだスズメさんを掘った穴に埋めて土をかけた。少し後ろに下がってスズメさんのことを祈った。...スズメさんがあそこで死んだのは僕の罪のせいだとは思わなかったけど、たぶんたぶん...こうしてブログでネタにしたこと。それがなによりの罪だ。


  ロシアのSERGEY KURYOKHINという人のアルバムに『SPARROW ORATORIUM “FOUR SEASONS” BY SERGEY KURYOKHIN ST.PETERSBURG / ENERGY FOR BETTER ENVIRONMENT』(『スズメの聖譚曲 ~より良い環境のために』)という作品がある。このCDだけは手放さないで持っていた。

 

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