まっしろなぬけがら

泥の上に咲いた小さな花

痙攣

棘が 傷が

交差する

突き刺さる

傷みが痙攣し

棘が 傷が

苦痛に変わる

嘔吐 痙攣 悪臭

脚が 意識が 痺れが

一瞬で消えて

脚が折れて

意識が消えて

痺れが

痛みが

一瞬で

穏やかな 暖かい

風の匂いと

澄んだ川の流れが

透明で

キラキラ光る

穏やかで

優しい

土の匂い

風の色

大きな木

虫の声

虫には好かれてる

光と風

すやすや眠る

誰もいない

星を見ている

ずっと見ている

ずっとずっと見ている

どうして

こんなことを

しているのか

ずっとずっと

今にも

この瞬間

一瞬で

ずっとずっと

ずっとずっと


消えて

無くなる